アダルトチルドレン/トラウマを癒やす/泣いて感情を出し切ってスッキリする(自己流トラウマケア)
万人に伝える価値のある情報なんてそんなにない。知る必要があることは大抵自然に学ばれる。
健康に関する情報はそれなりに広められる価値があると思う。誰にとっても健康は大事だ。だが基本的なことは現代では程度の差こそあれみんな知っている。
しかし精神の健康、メンタルヘルスに関する情報はもっと一般的に知られるべきだし、その必要も価値もある。
例えば心理療法ではPTSD、トラウマに対して認知行動療法、曝露療法、EMDR(眼球運動を利用した治療法)などの治療法が行われているはずだ。これらは効果が実証されている治療法だが、一般的にはそれほど知られているとは思えない(僕もただの一般人ですが)。
こういった情報は誰にとっても他人事ではないと思う。深刻なトラウマもあれば軽度のトラウマもある。しかし軽度のトラウマも精神の病だ。そして軽度のトラウマ、それをトラウマと自覚していなくても、それに悩んでいる人は少なくない。
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自分の感情に向き合って本心を見つけ出す
僕の場合、何か自分を苦しめるような出来事があったり、嫌な記憶を思い出したりした時、自分の感情に向き合って自分の本心を探り続けるということをする。
自分は本当はどう思っているのか、どう感じているのか、どうしたかったのか、どうしてほしかったのかなどを延々自分に問い続ける。
時には数時間向き合うこともあったが、ふいに本心が発見出来る。
「あ、自分は本当はこう思っていたんだな、感じていたんだな」というような発見、それが本心だ。
本心は自分が思ってもみなかったことだったりする。まさか自分がそんなことを思っていたなんて!と驚くような意外なものばかりだ。
人は必ずしも自分の本心に気づけていない。
本心は抑圧されがちなのだ。
素直な感情を表現できないこと、それが苦しみになる。怒り、憎しみ、悲しみ、これを感じちゃいけない、こう考えちゃいけないと思って、あるいはしつけられて抑圧されている。
そして自分の本心に気づかないまま、苦しみを抱えながら生き続けてしまう。その上抑圧された感情は歪んだ言動として表れる。
本心を発見して号泣することもある。それで大幅にスッキリする(というかスッキリするまでひたすら向き合い続けるのだが)。
僕はこの本心に気づくという方法を知るまで、過去の色々な記憶や経験に苦しんでいたが、今ではそんな苦しみはほぼなくなった。
嫌な記憶を思い出して「うわー!」となるようなことは全くない。せいぜい「うーむ」となるくらいはある。まだ充分本心を発見できていないのかもしれない。
子供の頃のトラウマ
例えすっかり忘れていることであっても子供の頃、さらには幼少時のトラウマのダメージは物凄く大きい。
僕の場合、子供の頃に家族の間で色々な問題があって中学生になる頃にはすっかり病んでいた(必ずしも親が悪かった問題ばかりではないが、そこでも子供の心へのケアは不足していた)。
大人になって自分がアダルトチルドレンだと気づき、過去に経験した無数のトラウマに向き合うことになった。
それで大体以下のような方法でトラウマを解消していった。
まず子供の頃にあった嫌な出来事、親にされた悲しかった出来事の記憶をよく思い出し、当時の子供の頃の感情を思い出していく。
最初は思い出しているだけで手応えがないが、怒ったり考えたり自分の気持ちを感じたりしていると、ふいに本心を見つけぶわっと涙と感情が溢れ出してくる。
そこから涙が出なくなるまで、とにかく積極的に自分の感情を吐き出し切るように泣いていく。
すっかり泣き切ると楽になっている。
(この方法はアダルトチルドレンのトラウマ治療というよりインナーチャイルドを癒す方法とかに近いものかもしれない。思い出すストレスが強すぎる場合は無理におすすめしない。よりトラウマの傷が広がる可能性もあるし、本来専門家と共に治療していくのが普通で正当なルートだろう)。
このようなトラウマが残っていると何かそれと似たような出来事が起きた時、この泣き切れていなかった悲しみや辛さが表れてくるのだ。それで苦しい。
しかし上記のようにしっかり泣くことで同じような状況に出くわしても、そんなに傷つかなくなる。平気になってくる。少なくとも僕には確かにそういうことが起きていた。
何でも始めの頃は上手くできないがやっている内に要領が掴めてくる。
「もっとこうして欲しかった」とか「もっとこうしたかった」とか色々な本心があるが、毎回頑張って自分自身で新しく見つけ出さなければトラウマが解消されていかない。
大きなトラウマでは4時間以上号泣し続けたこともあったが、その時には胸に刺さっていた杭が抜けたような感じがした。こういう場合、一時的に子供の頃のように戻ったような感覚になったりもした。でも大抵すぐもとに戻る。
なかなか充分に泣けない、スッキリしきれないトラウマもあって何年間も向き合ってやっと泣けた、悲しみを吐き出しきれた、というものもある。そのトラウマきっかけで自分の性格が一気に悪く変わり、憎しみも強かったのだが、そこでやっと親を本当に許せた気がする。自分の性格を急に悪く変えた出来事があるならそれは要注意だ。
まだ10年もやっていないはずだが、トータルでは数百回以上号泣したかもしれない。
そういうことを始めて3ヶ月目くらいの時点でも明らかに傷つきにくくなっていたような気がする。
泣けるような状況を自分なりにセッティングしたり、とにかく自分を泣く方向に持っっていくのだ。ノートに自分の思いを書いていったりする方法も使える。
自分が抱えている不満や悲しみは人生のどこで生まれたのか。どんな経験が原因になっているのか、どこで充分に泣き切らずに進んでしまったのか。とにかく探索していく必要がある。
思い出しただけで泣けるような記憶はそこにとても大きな悲しみを抱えたままになっている。そういう記憶は泣けなくなるまで繰り返し何度も泣いて楽になっていく。
親子関係で生じた問題は他の人間関係にも波及しているし、とにかく悲しみがあるなら親子関係に限定せずどんどん泣いていくことでスッキリ出来るし、本心を発見することでそれまでわからなかった、自分にはないと思いこんでいた他人の色々な感情も理解出来るようになる。
結局の所、大人は子供のように泣けるようになると良い。
人前でも気にせず泣けばいいと言う話ではないが、涙は我慢しない方がいい。抑え込まない方が絶対に良い。泣くほどに自分の本心もボロボロと出てくる。
大体の場合、色々な感情を我慢しない方が良い。抑圧すると自分が歪んでいく。性格におかしいところが出てくる。
モヤモヤしたものを抱えてないでどうにかして自分をスッキリさせる、これが大事なことだ。
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アダルトチルドレン、これが現代社会ではとても大きい、それでいて充分に自覚されていない問題だと僕は認識している。しかもこれに気づかないまま生き続けることもできてしまう。
アダルトチルドレン的でない人はとても少ない。多くの人がどこか病んでいてそれが普通になっている。みんなそれが普通だと思っている。
しかし世の中には本当に愛のある家庭もある。
お互いの間に何のわだかまりもなく何でも話し合える本当に仲の良い親子がいる。
そういう家庭で育っている人は前向きで傷つきにくい。あるいは傷ついても立ち直れる。そういう人は周りからメンタルが強いと思われていたり、ポジティブで素直、自由な雰囲気があったりする。でも本当はそっちが人間の本来の姿のはずだ。
現代社会では親の負担も大きすぎるし子供が充分にケアされていない。
文明的でない部族社会では集団で子供を育てている。皆で助け合っている。多分これが本来の人間社会のあり方なのだ。
現代社会では家庭は孤立している。家庭内の問題は親と子が相談し合って解決しようとしなければ放置されたままになる。
親が病んだ子供を放置すれば、子供も病んだ自分を放置する。
そして自分の心理的問題を解決することも忘れ、問題が積み重なっていく。
私達は本当にもっとこの問題に関心を持った方がいい。
明らかに家庭に問題があった人は自分がアダルトチルドレンであると気づけるし治療も可能だが、そこまででない場合、親由来のトラウマに気づけず病みを抱えたまま生きていってしまう。
誰もが自分の家庭環境が本当に充分に健全だったか向き合った方がいい。
親に恐怖心があったり、理不尽に傷つけられていたり、脅されたり、怒鳴られたり、無視されたりしなかったか。見捨てられるような経験をしなかったか。孤独や寂しさを感じていなかったか。何か違和感のあることが続けられていなかったか。「出ていけ」と言われなかったか。
自分も何かトラウマを抱えていないか。
親と子供が何でも話し合える家庭でないなら、多分それは病んだ問題のある家庭だ。
子供が親に何でも相談出来ないなら、子供が一人で抱え込んでしまっているなら、それは明らかにおかしい状況なのだ。
多分大抵の親にはちゃんと愛情がある。にも関わらず子供を傷つける関わり方もしてしまっているというのが現状なのだ。
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別ブログで投稿したトラウマケア関連で参考になりそうな動画集の記事リンク
https://at.tumblr.com/emurim/704620330786930688/3h6gvfemrkda
僕の場合、何でも自己流でやったり言ったりしてしまいがちなのだが、やっぱりプロの知見はとても参考になる。
【アニメ作画】THE 八犬伝の磯光雄パート
30秒の短いシーンでも唸らされる上手さがある。
力尽きて倒れ込む2人の武士の作画は手癖で安易に描かれたものには見えない。
倒れ込む人体が見せていくであろう動きを改めて一から考え直して描いている、だからこそ非定型的で新鮮味のある動きを実現出来ている、といった感じだ。
磯光雄はリアリティのある動きの着想において他のアニメーターを凌駕している。
ピカソ「アンブロワーズ・ヴォラールの肖像」
子供の頃に美術の教科書で見た時は「複雑でなんだかよく分からない絵だな」と思ったが、今は完全に立体的に見える。
鉄板を加工して無数の凸凹面を作り、孔を開けたもののように見える。
超絶技巧だ。技巧的な絵だ。
レンブラントの描く皮膚のファン
巧みなガサついた皮膚作り。絵というよりも皮膚がそこにある。
作品によっては皮膚を貼る感覚で絵の具を塗り重ねてるんじゃないかと思ったりする。