emurim

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ダヴィンチの素描について

このまぶたの厚みと折り目、まぶたが眼球のカバーであることを理解して描いている人の絵だ。 鼻の右穴内部を照らしているのは鼻の頭を通り抜けた光だろうか。 ダヴィンチはそういった自然の有機的な姿に美を見出している、と思わせる素描。 もっとも画家とい…

ピカソ「アンブロワーズ・ヴォラールの肖像」

子供の頃に美術の教科書で見た時は「複雑でなんだかよく分からない絵だな」と思ったが、今は完全に立体的に見える。 鉄板を加工して無数の凸凹面を作り、孔を開けたもののように見える。 超絶技巧だ。技巧的な絵だ。

ピカソ 一 左眉

帽子のつばと左眉のラインが一続きになっている上、この左眉が帽子が落とす影の境界にもなっている。この絵以外では二度と見ることがなさそうなアイディアだ。 この毛を生やされた直線である左眉によって表情の中に平坦な感情が造り出されてもいる。

マティスの薄紫

何度見ても顎に差し込まれた薄紫の反射光が鮮烈。

レンブラントの描く皮膚のファン

巧みなガサついた皮膚作り。絵というよりも皮膚がそこにある。 作品によっては皮膚を貼る感覚で絵の具を塗り重ねてるんじゃないかと思ったりする。